アットホームな魅力があるレストランウェディングですが、長テーブルや変形フロアなど独特なレイアウトに「席次表はどう作る?」と悩む方も多いはず。この記事では、レストラン特有の配置のコツやマナー、カジュアルなパーティに映えるおしゃれなデザイン案を解説します。
ホテルや専門式場とは異なり、レストランは会場によってテーブルの形や配置が大きく異なります。ゲストが快適に過ごせるよう、配席には特別な工夫が必要です。
レストランウェディングで多く見られるのが、イタリアンやフレンチの会場に多い「長テーブル」を使ったレイアウトです。この場合、上座と下座の考え方が円卓とは少し異なるため注意しなければなりません。基本的には新郎新婦がいるメインテーブルに最も近い席を上座とし、そこからテーブルの奥へ向かって順番に配置していくのが一般的です。
また、長テーブルは向かい合う席や隣同士の距離が近いため、ゲスト同士の会話が弾みやすいという特徴があります。そのため、配席を決める際は単に格付けだけで決めるのではなく、共通の話題がある友人同士を近くにしたり、グループの区切りを意識したりしましょう。ゲストが食事をしながら自然と会話を楽しめるような並び順を考えることが、成功へのポイントとなります。
レストランは結婚式専用に設計されているわけではないため、会場の構造上どうしても柱があったり、L字型のフロアで死角ができたりすることがあります。その結果、新郎新婦の席である高砂や、スクリーンが見えにくい席が生じてしまうケースも少なくありません。もしそのような「訳あり席」ができてしまう場合は、比較的気心の知れた友人に事情を話して座ってもらうなどの調整が必要です。
さらに、当日の司会者から「こちらのモニターもご覧ください」とアナウンスを入れてもらうよう手配したり、新郎新婦が積極的に動き回ってゲストの近くに行ったりする演出を取り入れるのも効果的です。席次表を作成する際も、柱の位置を省略せずにあえて記載しておくことで、ゲストが当日席に着いたときに「柱があることを知らされていなかった」と不満に思うリスクを減らすことができます。
レストランウェディングの自由な雰囲気に合わせて、席次表も形式にとらわれないデザインが人気を集めています。会場の雰囲気やテーブルの広さに合わせて選んでみましょう。
最近のトレンドとして、席次表単体ではなく、新郎新婦のプロフィールや当日の料理メニュー、ゲストへの挨拶文などを一冊の小冊子にまとめた「プロフィールブック」形式にするカップルが増えています。このスタイルの最大のメリットは、ゲストがパーティ開始前や料理を待つ間のちょっとした隙間時間に、読み物として楽しめる点です。二人の生い立ちや馴れ初めを知ってもらう良いきっかけにもなり、テーブルの会話も自然と盛り上がります。
また、レストランのテーブルはホテルに比べて幅が狭いことが多く、カトラリーやグラスが並ぶとスペースに余裕がなくなることも珍しくありません。そのような場合でも、席次表やメニュー表などのペーパーアイテムを一つにまとめることができれば、テーブル上がすっきりと片付きます。ゲストの手元を煩わせないという点でも、非常に理にかなったアイテムだと言えるでしょう。
一人ひとりに席次表を配布するのではなく、会場の入り口に大きなボードを掲示して自分の席を確認してもらう「シーティングチャート」も人気があります。また、ゲストの名前が書かれたカードを入り口で探し、そのカードに書かれたテーブル番号を頼りに席についてもらう「エスコートカード」というスタイルも、海外ウェディングのようで非常におしゃれです。
これらの方法は、ゲスト全員分の席次表を印刷する必要がないため、ペーパーアイテムの費用を節約できるというメリットもあります。さらに、エスコートカードを花やお菓子と一緒に飾れば、受付周りの華やかな装飾の一部としても機能します。カジュアルで動きのあるレストランウェディングの雰囲気と非常に相性が良く、ゲストにとっても席を探すプロセス自体が楽しいイベントの一つになるはずです。
いくらカジュアルなパーティとはいえ、招待したゲストへの配慮は不可欠です。失礼がないよう、作成時にチェックすべきポイントをしっかりと押さえておきましょう。
会社の上司や恩師、親族などをしっかりと招待する披露宴スタイルの場合は、一般的な結婚式と同様に、席次表に会社名や役職などの肩書きを入れるのが無難です。しかし、友人を中心とした会費制の1.5次会やカジュアルなパーティの場合は、堅苦しさをなくすためにあえて肩書きを記載しないという選択肢もあります。
その場合は、「新郎友人」「新婦大学先輩」といった簡単な表記で統一したり、あるいは肩書きを一切なくして名前のみにしたりするケースも増えています。中には、肩書きの代わりに「新郎のサウナ仲間」「新婦のカラオケ友達」といったユニークな紹介文を添えて、ゲスト同士の会話のきっかけを作るカップルもいます。どのようなスタンスでパーティを行うかによって正解は異なるため、担当のプランナーと相談し、パーティの趣旨に合わせて決めるようにしてください。
円卓であればテーブルの配置も把握しやすいですが、長テーブルが複雑に入り組んでいるレストランの場合、ゲストが自分の席を見つけるのに苦労することがあります。そのため、席次表には明確に「Table-A」「Table-B」といったテーブル記号を記載しておきましょう。
それと同時に重要になるのが、実際のテーブル上に置く「テーブルナンバー」の設置です。おしゃれさを重視するあまり、文字が小さすぎたり、デザインに埋もれて見えにくかったりしては意味がありません。装花やキャンドルに隠れないような高さのあるものや、視認性の高いデザインを選んで目立つように設置してください。ゲストを迷わせずスムーズに席まで誘導する工夫こそが、ホストとしてのおもてなしになります。
レストランウェディングの席次表は、会場の独特な形状に合わせたレイアウトの工夫と、パーティの雰囲気に合ったデザイン選びが成功のカギとなります。一般的な結婚式のルールにとらわれすぎず、ゲストが見やすく、そして待ち時間も楽しめるようなアイデアを積極的に取り入れてみてください。おふたりらしい素敵なペーパーアイテムを用意して、大切なゲストを温かくお迎えしましょう。